施工管理は、建築現場で工程管理・安全管理・品質管理などを行う仕事です。モノを管理するだけでなく、現場で働く職人に指示を出し、コミュニケーションを取らなければなりません。そのため、経験を積んで正しい知識を身に着けることが重要です。今回は、施工管理に必要な「本当の技術」について解説します。
■施工管理としての「本当の技術」とは?
施工管理には、管理者としてさまざまな知識と技術が求められます。現場から信頼されるためにも必要な、「本当の技術」とは一体何なのでしょうか。特に重要な3つのポイントを押さえておきましょう。
✓職人の立場になって考えられる
ほとんどの場合、工事は計画通りに進みません。そのため、状況に応じて計画を変えていく必要があるのですが、それをめぐって管理者と作業者が対立することがあります。「責任者は自分なんだから言うことを聞け」という態度では、職人を納得させられないでしょう。職人の立場になって考え、意見を聞きながら計画を進めていくことは、基本中の基本です。
✓数字で表現できる
図面を見ればわかる通り、工事現場は数字と格闘する世界です。構造物の位置が少しずれたり、大きさがほんの少し違ったりしただけでも、全体への影響は避けられません。
そのため多くの職人は、数字を使ったより具体的な指示を求めています。「ここ、もうちょっと深く掘って」よりも「こういう事情なので、あと10cm掘削して」という指示が出せる施工管理者が好まれるのです。
✓職人に意見を言える
工事現場では、職人が指示と違った作業をしたり、仕事が雑になってしまったりすることもあるでしょう。このような時、職人に対してはっきり意見を言える能力も、施工管理者には求められます。職人と対立したくないばかりに意見を言わないようでは、大きな事故や問題を引き起こしかねません。言うべきことは遠慮なく言えるのが、優秀な施工管理者です。
■身につけるためにはどうしたらいいの?
施工管理に必要な本当の技術を理解しても、「自分には難しそう」と思う方もいるかもしれません。しかし、誰でも最初から完璧であるはずがなく、働く中でだんだんと成長していくものなのです。本当の技術を身につけるために必要なことを知っておきましょう。
✓現場数を踏む=施工管理の技術を磨く
施工管理者としての能力は、現場の経験数に比例して高くなっていきます。より多くの現場を経験した人ほど、さまざまな状況に対応する知識と技術を身に付けられるからです。
そのためには、1つ1つの仕事でしっかりと成果を上げるのはもちろん、会社と交渉して仕事を回してもらう能力も必要になるでしょう。現状に満足できない時は、責任ある仕事を任せてくれる企業への転職も検討してください。
✓現場でのコミュニケーションを欠かさない
コミュニケーションを苦手とする施工管理者は少なくありませんが、だからといって職人に話しかけるのさえためらっていては、いつまでも能力は身につきません。むしろ、多少苦手でも積極的に職人と関わることで、だんだん能力が身についていくのです。現場でのコミュニケーションを欠かさないようにしましょう。
■「本当の技術」は自分のステップアップにつながる
本当の技術を身につければ、現場から信頼されるのに加えて、自分自身のステップアップにもつながります。もちろん、給料をアップさせることも可能です。
全産業の労働者の年収を見ると、20代前半では300万円程度、20代後半では380万円程度です。それに対し施工管理者は、どの年代でも平均より高くなっています。責任の重い役職は、それだけ給料に影響を与えるのです。
そのため、自分の年収が労働者の平均と変わりなければ、能力が不足しているのかもしれません。あるいは、十分な能力を持っているにも関わらず、会社から評価されていない可能性もあります。どこに原因があるのかをじっくりと考え、必要に応じて勉強したり、現場での行動を変えたり、会社と交渉したりといった改善に取り組みましょう。
■イノテックでは施工管理の経験者を募集中!
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